国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)は、世界30カ国以上に展開されているラベル推進組織に加え、中南米、アフリカ、アジアの生産者ネットワーク組織3団体からなるマルチステークホルダー組織であり、以下の役割をはたしています。
- 国際フェアトレード基準の設定
- フェアトレード市場の開拓・促進
- 生産者への支援
- 現行の国際貿易の不均衡な仕組みを問い、より公平な貿易を促進するためのアドボカシー活動
元来国際フェアトレードラベル機構は、国際フェアトレード基準の設定と生産者・トレーダー(加工、輸出入業者、製造業者など)の現場検査・登録を主な役割としていました。しかし認証業務は独立した組織によって透明かつ専門的に行われるべきとの考えから、2004年にフェアトレード認証専門会社「FLOCERT」が設立されました。FLOCERTは、他のいかなるフェアトレード関係機関からも独立して運営され、その役割はフェアトレード製品の原料生産から加工、輸出入・製造に携わるすべての組織を監査し国際フェアトレード認証を付与することです。
FLOCERTは、製品認証機関として品質マネジメントを徹底させ、認証プロセスの透明性、客観性、公平性を高めることを目的とし、2007年10月、ISO17065(製品認証機関に対する一般的要求事項)の認定を取得しました。 FLOCERTから認証を受けた組織が国際フェアトレード基準を遵守した生産および売買を行ってはじめて、最終製品に国際フェアトレード認証ラベルを貼付することが許可されます(*)。
(*)日本の場合、一部の組織を除き、監査および認証はフェアトレード・ラベル・ジャパンが行っています。